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充填材

充填材の役割
何故、樹脂に充填材を添加するか
  1. 製品のコストダウンが出来る、バカに出来ないよ!

  2. 不飽和ポリエステル樹脂は硬化の際大きく収縮する。又樹脂の熱膨張係数も大きい。
    従って製品に『そり』『亀裂』『内部クラック』を生じ易いので軽減する必要がある。

  3. パテ材として使用し成型が容易になる。R部成型によい。
充填材を樹脂に加える事によって生じる特性をあげる。
断熱性 各種マイクロバルーン類、成形品の軽量化
難燃性 水和アルミ、三酸化アンチモン、塩素化パラフィン、リン化合物
耐摩耗性 カーボランダム、ケイ石粉、テフロン粉末
電気特性 水和アルミ、クレー、シリカ
耐候性 ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤


充填材の吸樹脂量と特性

充填材品名 吸樹脂量
(目安)
cc/100g
特徴
炭酸カルシウム(軽質)
CaCO3
32 (軽質)化学的に精製、(重質)機械的に粉砕
吸樹脂量小、機械的強度向上
価格が安くなる、表明平滑性大、パテ等に使用される。
クラフト紙等
炭酸カルシウム(重質)
CaCO3
30
酸化アルミニウム(アルミナ)
Al2O3
73 熱伝導性向上、耐熱性大
水和アルミナ
(水酸化アルミニウム)
Al(OH)3
50 耐燃(炎)性向上、耐トラッキング性向上
タルク
Mg3H2(SiO3)4・
3MgO・4SiO2・H2O
46 研磨性良好、機械的強度向上
カオリンクレー
Al2O3・2SiO2・2H2O
54 機械的強度向上、流れ性向上
長石、雲母の風化したもの、白色ないし類白色
紙袋入
珪藻土
SiO2・Al2O3・Fe2O3・CaO・MgO
112 機械的強度向上
マイカ 85 電気的特性向上、耐蝕性の向上
リトポン
BaSO4+ZnS
  隠ぺい力、着色力が大
白色粉末、アルカリ、硫化水素に侵されない
クラフト紙袋入
石綿 69 耐燃性向上、機械的強度向上
硫酸バリウム
BaSO4
28 耐酸性向上、成形品の白色化
ガラス・パウダー
(パウダー・チョップ・ミルドファイバー)SiO2
47 機械的強度向上
シリカ
SiO2
210 揺変性付与、耐蝕性向上、耐摩耗性向上
有機繊維綿状品 - 揺変性付与、耐蝕性向上、機械的強度向上


充填材と骨材の豆辞典
充填材・骨材に使用されている物は、種類も非常に多く選定には頭を悩ませる所だと思います。
それぞれの材質により長所、短所があり使用目的に効果の大きい材質を選ぶ事は当然ですが樹脂との相性や、材料の長所が十二分に活かせているかを考慮する必要があります。
これらの問題点に、少しでもお手伝いが出来ればと思いこのページを掲載しました。

お問合せ頂く時は、製品に対し何を求め、どの点を改良したいかを明確にお知らせください。
貴方の充填材、骨材探しに弊社が出来る限りのお手伝いをさせて頂きます。

タルク タルク
FRP成型作業でパテとして最もポピュラーで一番よく使用されている、価格も安く、初心者でも簡単に扱えるパテ骨材、増粘材等として広く知られている。

炭酸カルシウム 炭酸カルシウム(俗称タンカル)
主に大型積層物の成形時に、樹脂に添加し樹脂比率を下げ、製品に厚みを付ける時に使用する。しかし、最大の目的は製品のコストダウン化には安価なタンカルが有効であると考えられている。
コストダウンの増粘材として利用する。

アエロジル アエロジル(微粉末シルカ)
樹脂、ゲルコート等の揺変性を上げるための添加剤として使用されている。成型業者の間では、タレ止めとして、またタルクと併用してパテ骨材としたり応用範囲の広い商品です。
ポリエステル樹脂に使用されますがビニールエステル系樹脂には効果が有りません。

アスベスト アスベスト(通称 石綿)
発ガン性物質として使用が制限されていますが、FRP用充填材として、特にビニールエステル樹脂等を主として使用される耐蝕分野では、揺変、増粘、パテ材として効果や作業性が優れた商品として評価されています。
(これを一度使うと他の充填材が色褪せて見えるほど、パテの伸びが良く粘度の調整が簡単割れ防止等と絶賛されている材料です。

ケミベスト ケミベスト(PE繊維微粉状)
石綿の代替商品として、主に耐蝕分野のパテ材として現在使用されています。耐蝕性が良いパテ材としてそれなりの性能を有しますが、石綿に比べると、作業性や透明度の面で劣っています。
接着強度は石綿より大で配管類の二次接合に向き、石綿の代替品としては一番良い製品です。

水酸化アルミニューム 水酸化アルミニウム(水和アルミナ)
車両難燃、建築難燃、等々難燃性樹脂には無くては成らない骨材です。これらの準不燃の基準を合格する為には相当量を混練の必要があり、使用するに当たっては粘度が上がり過ぎ、成形するには非常に苦労させられるのが現状です。

ガラスパウダー ガラスパウダー(硝子長繊維の微粉末)
硝子長繊維を粉砕しポリエステル樹脂用の処理された物で、パテの硬度アップ、欠落防止(欠け)旋盤加工性の向上、等を目的によく使用される骨材です。

ガラスチョップ ガラスチョップ(硝子長繊維を3〜12oにカットした状態)
ガラスパウダーと同じ様な目的で使用されるが一段の強度を必要とされる部分やクラック防止を要求される所のパテ補強材として重宝されている。
最近ではFRP用より熱可塑性樹脂に製造の大部分が使われている。

ミルドファイバー ミルドファイバー(パウダーの繊維長を備えた製品)
パウダー、チョップと同じ様に使用されるが、均質の為精度、品質の効果が期待できるが難点は少々高価である点です。塗料関係等に使用される。

ガラスフレーク ガラスフレーク(鱗片状をした薄膜状ガラス)
おもにFRPでは樹脂に混合してフレークライニング、フレークコーティングに使用され耐蝕分野での使用が主で、粘度(ガラスフレークの混合量)によって、コテ、スプレー用が有ります。

カーボンパウダー カーボンパウダー
チョップド・ファイバー、ミルド・ファイバー等が有りガラスファイバーと比較して、耐熱性、高硬度、軽量化に優れているが樹脂との密着性(含浸性)の点でエポキシ樹脂等でないと効果が出ない事や黒色が基本でクリア製品には不向き、通電性があり多少のシールド効果は有っても絶縁物にはダメ。導電性を有する配管材料のパテ材として添加使用します。また、ファイバー、樹脂共高価な為汎用FRPにはあまり使用されていません。

マイクロ・バルーン マイクロ・バルーン(ガラス・樹脂で出来たボール状の一見粉体)
ガラス・バルーン、樹脂バルーンがあり、表面処理によりポリエステル樹脂との相性も良く均一の球形で樹脂の吸込みも無く軽量化には最適ですが、強度、硬度に難点がある。

シラス・バルーン シラス・バルーン
ガラス・バルーンと同じ目的に使用、但し天然素材(火山灰)のため均一性に劣る。硝子バルーンより安価

充填材・骨材に使用されている物は、種類も非常に多く選定には頭を悩ませる所だと思います。
それぞれの材質により長所、短所があり使用目的に効果の大きい材質を選ぶ事は当然ですが樹脂との相性や、材料の長所が十二分に活かせているかを考慮する必要があります。
これらの問題点に、少しでもお手伝いが出来ればと思いこのページを掲s載しました。

お問合せ頂く時は、製品に対し何を求め、どの点を改良したいかを明確にお知らせください。
貴方の充填材、骨材探しに弊社が出来る限りのお手伝いをさせて頂きます。

当社は、充填材のみならず、FRPに関する様々なノウハウを持ち、
各種製品もお取扱いしております。
FRPについて検討されておられる方は是非ご連絡下さい。


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