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過去に掲載した技術紹介
FRP一般成型品製作工程(エアロパーツ) FRP一般成型品製作
工程(エアロパーツ)
FRP防水 FRP防水 耐蝕FRP・耐蝕樹脂 耐蝕FRP
フェノールFRP フェノールFRP フィッシングボート フィッシングボート  

FPP一般成型品製作工程について説明しております。
ご興味のある方は楽しんでいって下さい。



デザイン画を基に図面を起す。製品にもよるが通常は発注者が図面を作り製品細部の
(要望事項)指示をする。

専業の木型屋様に依頼するのが一般的では有りますが、特にエアロパーツの様な製品は
デザインが生命ですから、自分でウレタンボード(20倍発泡ブロック)より削り出す方が多い
ようです、ウレタンブロックの削り出しは鋸、ナイフ、ペーパー等で、初心者でも簡単です。
おっと!削りすぎには気を付けて元には戻りません。
それともう一つ、樹脂は縮むもの、反るもの、を頭に入れた原形を。

木型、ウレタン型に下地処理剤(人形作りの砥ノ粉と同じ目的で使用する)柔らかく削り易い
ポリエステル系樹脂を塗布、硬化後、ペーパー等で製品と同等の表面まで仕上げる。
この作業は入念に行うのがコツ、けっこう手間のかかる作業ですが“手抜無用”
また、木型処理で大切なのが離型処理(後述)です。くっ付けたら、これは大変!処理工程
のみならず木型まで駄目にしてしまいます。くれぐれも用心、用心!

生産型の原型になるので精度を要求されます。この精度が製品の良し悪しを左右するので
特に表面の光沢には気合を入れて磨く事です。
型の補強には変形しないようポイント(経験が大切)を押さえて充分に。

マスター型
生産型
生産型補強面

商品の光沢、精度、出来栄えは型次第、では製作ポイントを
1.型用ゲルコートは製品の反対色を選ぶ
2.型面の磨きは念入りに
3.補強はポイントを押さえてしっかりと組む事、でも出来るだけ少なく、軽く、
  生産型は毎日何回も使用するので疲れない(生産効率の)ためにも!

離型剤にはワックスタイプ、コーティングタイプとフイルム皮膜タイプが有り、製造工程や製品
により、どのタイプをどの時点で使うかを決めます。
離型剤塗布とは、型の埃を拭い取り離型剤を擦り込み拭き取る、この作業の繰り返しです、
塗っては拭き取るこの作業の繰り返しがワックスを型に馴染ませる事で一番大切です。
新しい型の場合は、ワックスの塗布作業の後、皮膜タイプの塗布を薦めます。
離型処理を確実にする事は、離型が楽でしかも型を傷めないので長持ちします。
離型作業2〜3回目以後は(ワックスが馴染んだ後)コーティングタイプの塗布作業一回で数
回離型出来るので効率化を上げる事になります。

ここからがいよいよ積層です
  1. ゲルコートの塗布の注意点。塗布量(メーカー指定)を出来るだけ守り均一に し膜厚に
    ムラが出ない様に注意する 、立ち面の垂れは色むらの原因となる、硬化は充分に、硬
    化不良や厚み斑は縮みの原因となる。
    白い製品には黒の捨てゲルを吹く事を薦めます、色の透けを防ぎ積層時の泡が見え易い

  2. サーフェスマットの積層、製品表面の平滑性を出すため

  3. ガラスマットやロービングクロスでの積層、どれだけ気泡を入れずに成形できるかが製品の優劣となります、特に1層目の気泡は、ゲルコートの割れに繋がりクレーム品となります。
    製品の要求される厚み、強度により積層枚数や組合わせを確認する事。

  4. 樹脂量は通常ガラス量の2倍を目安に、樹脂過多は重く成り強度も落ちます、樹脂を絞りガラス含有量が上がれば軽くて強靭になります。

  5. 要求される製品によっては成形面の美観や着色のためトップコート樹脂を塗布します。
積層中
脱型
トリミング前の製品

形状により脱型方法も自ずと異なります、バケツの様な形状であれば底部にエアーを注入
するのが一番、受皿状であればフランジ部にゴムや木の(金属は禁物)楔を何個か使って
周囲に打ち込む、又大きさによってはエアーも併用するのがいい。
いずれにしろ、離型し難い時はエアーや楔を使いながらプラスチック、ゴムハンマーで周囲を
軽くたたく事で離型を促すと良い。

成形時に出来る余分な所を切落し、切口を整える。
成形型にケガキ線が入って居るので、この線に沿って切落せばいいのですが、ケガキ線の
無い時はゲージを作ってカットラインを書込むといい、カットに当たっては網目状の砥石やダ
イヤモンド砥石が使用される。 ラインの内側へ切り過ぎない様気を付けて!
切口はペーパーや鑢で又細部はリューター等で仕上げると良い。

トリミング前・後(製品面)
トリミング前・後(成形面)
マスター・生産型と製品のトリミング前後

製品に傷を付けないように細心の注意を払い、部品の取付で、犯し易いミスは左右の思い違
い等です、気を付けましょう。 ゲージは必ず当てて確認する事です。
部品の取付や穴加工で注意する事は、部品の二次接着です。接着個所は必ずサンディング
を忘れずに実行する事、使用中剥離したら大変です。
尚、加工用工具は(ドリル・ホルソ等)超鋼やダイヤモンド工具がお勧めです、切口がきれい
に仕上がります。

製品の最終確認と埃の吹飛ばし又は製品により“水洗いとバフ掛け”、これで製品評価も一
段とアップします。
確認以後の作業は出荷時に、在庫の間に埃を被ります。

当社は、エアロパーツのみならず、FRPに関する様々なノウハウを持ち、
各種製品もお取扱いしております。
FRPについて検討されておられる方は是非ご連絡下さい。


お問い合わせ
電話 06−6383−2851 FAX 06−6382−5821
E-mail achieve@achieve-f.co.jp
 
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